本質

本日は自分の育成係にあたる方が珍しく食事に誘ってくれた。

最近の諸事情から育成係も自分の仕事が忙しいようで、一日に数回メールを交わすだけでほとんど話をする時間もなかったので、気を使ってくれたようだ。

有意義な話を多くして頂いたので、差し支えのない範囲で備忘録を。


とりあえず、これから勉強していくのは、
・基礎的な教科書を用いた証券分析
・マーケットマイクロストラクチャー系の分析(クオンツチームと共同研究するかも)
・ファンダメンタルズについての知識
・決算から株価の予想(+財務諸表の読み方)
といった感じになりそう。

個人的に以前から興味を持っていたことが多く含まれている。うれしい限りである。

他にも色々と育成係の頭の中にあるアイデアを出していただいた。育成係の考える「これからの時代で生き残っていけるトレーダーのタイプ」を意識しての内容になっているそうだ。最近は話す時間がないほど忙しそうだったけど、意外と考えてくれてるもんだ。感謝しきれない。


他には、育成係自身の経験として「表層ばかりを追いかけていて、本質的なことをとらえていなかったとき」というのはどれだけ勉強を頑張っても、成長が格段に遅かったという話をしてくれた。
学ぶべきことは山ほどあるように思えるけど、枝分かれした末端ばかりに心を留めることなく、芯となる部分を学ぶと時間を無駄にしないで済むというアドバイスをくれた。


さて、ではその「本質的であり、芯となる部分」とは何なのか??

この的を外さずにしっかりとらえられるかどうかが、少なくとも最初の数年の成長速度の分かれ目になるような気がしている。

もちろん現段階で、トレーディングの本質をとらえきれては、全くない。
しかし、入社から2ヶ月半でも、気付いたこともある。
明らかに本質的に思えることなのに、人によっては意外と軽視していると思われるような部分もあった。そういう部分は、自分は若さを生かして積極的に学んでいって、遠慮せずに抜かしていってしまえばよいのだ。

逆に、本質的でないことに惑わされていたら、銘柄コードを4000個覚えても、個別銘柄をマニアックに知り尽くしていても、いいトレーダーになれるとは限らないんだ。


高校のバドミントン部の顧問の教えを思い出した。
顧問に何度も言われたことの一つに「正しい方向に努力せよ」というのがあった。どうせ一生懸命やるのなら、結果が出るような方向に一生懸命努力しろということを繰り返し、ひたすら言われ続けた。

正しい方向、結果が出る方向へ努力するというのは、簡単そうで、そんなに簡単じゃない。これは三年間で身を持って知っている。
同じ顧問に教わっていても、変な方向への努力ばっかりしていて結果が出せなかった部員もたくさんいる。自分自身も「正しい方向へ努力しているのか」を自分に問い続けて試行錯誤したが、努力が実を結んでバドミントンプレイヤーとしてある程度完成したと感じられたのは高三の引退間際になった頃だった。そうしたら自然とある程度の結果も出せた。


本質を見逃したまま気付かずにいると、
長い労働時間を自慢して仕事を頑張っているふりをして、どうでもいい知識をひけらかしてなにかと偉そうにしているが仕事は大してできない、プロフェッショナル気取りのビジネスマンになりかねない。


継続的に、本質を見逃していないかどうか、正しい方向に努力しているのかどうか、を自分に問うてみよう。

自戒の念をこめて。

初心表明

初心表明

会社で目指す姿
「誰よりも高いプロ意識を持った、世界に通用するセールストレーダー」

初心三ヶ条
一、一日二十四時間のすべてを自己の成長に注ぎます
一、人の顔色をうかがうことなく、素直に自分を表現します
一、現状に決して満足せず、ハングリー精神を持ち続けます



と、表明をさせていただきました。

ここ一週間、様々なことを考えておりましたが、
改めて自分の夢を絶対につかむという決意がわきました。

僕が尊敬する人の多くは、20代に仕事に没頭した数年間があって、
その期間で得たものがその人に多くの経験と知識と自信を与えているようです。

普通の人からは信じられないような苦労の時期を、逃げずに乗り越えて仕事に全てをかけることで大きな土台を作り、その後の飛躍のエネルギーを蓄積したということです。


僕は高校三年間のほぼ全てをバドミントンに費やしました。
試合に勝つために心理学や栄養学の本を読みあさり、電車の中では動体視力を鍛え、風呂の中では握力を鍛え、四六時中バドミントンのことを考えていました。
あの三年間は今、自分が自信に対して持っている自信の大きな割合を占めています。
ぬるい部活に入って、受験に専念していたら、たとえ頭は良くても大きな夢なんて描けない人間になっていました。

今、あの三年間でバドミントンにかけた情熱と集中力を「はるかに」上回る情熱を、仕事に注ごうという決意を持っています。
このごほうびは「自分で自分を好きになれること」です。
もし手を抜くようであれば、決意を守れない自分のことを嫌いになると思います。
だから本気でやります。

それから、自分を評価するのは自分自身です。
他人の評価はもちろん重要ですが、最重要ではありません。
僕にとっての基準は、あくまで「高校での三年間の意識の高さを圧倒的に超える意識の高さを持っているかどうか」です。
プロ意識が低い人間になってしまったら、どれだけ転職をしようとも、違う業界にいこうとも、仕事の上では絶対平凡なところで終わってしまうだろうという確信があります。僕が最も恐れていることです。


これから、一つずつ「決意」をしていきます。
これは「願望」ではなく「決意」です。
これだけは絶対に守りたいというものを書いていきます。

何個まで決意するかわかりませんが、
思いつくたびに決意していこうと思います。

蒼穹の昴

読んで良かった。最終巻は張り巡らされた伏線が収斂していく。
もう一度読んだらもっと感動するかもしれない。


科挙を主席(状元)で合格し、光緒帝を支える若手官僚となる文秀と、
糞拾いの身から、自ら性器を切り落として宦官となり、西太后の側近となる春雲の二人が主人公。
それぞれの志を胸に抱いて運命を切り開いていった二人が、対立する立場で交錯していく。

自分は読んでいきながら少し文秀に自分自身を重ね合わせた。それから、李鴻章がイギリス公使マクドナルドと協議に臨むシーンは圧巻であった。あとは、譚嗣同も名脇役だった。

文秀を始めとして、腐った世の中を変えようと戦う科挙登第の進士たち、
偽りの占いと知りながらも、強い意志で星をも動かし己の運命を開く春雲。
どちらも今の日本に欠けている要素であり、自分自身に欠けている要素でもある気がする。最終巻は何度も鳥肌が立った。


しかし、色々な要素の混じるこの物語の全てを一度読んで咀嚼できるわけでもない。
レビューを書くのもなんだかおこがましいような気がするのでこの辺で。


蒼穹の昴(4) (講談社文庫)

ガンジス河でバタフライ

ガンジス河でバタフライ
友人に勧められて「ガンジス河でバタフライ」を読んだ。

最近回りの友人もやたらとインドや東南アジアに旅行していて、ちょうど興味を持っていたので読んでみた。


これ読んだら、ホテルもとらずに今すぐ旅行にとんで行きたくなる。

現地の人の生活に深く入り込んで、様々なドラマがあって…、
こんな大胆なことする人だから元々たくましいタイプの人かと思いきや、
たかのてるこさん自身も元々は小心者だったというキャラクターで、共感できる。


これを勧めてくれた友人も、上海からカンボジア、ベトナム、タイ辺りを思いつくままに旅する予定らしく、
自分もこういう旅にでたくなってしまった。


後悔としては、あと4日で社会人になるというこの時期に読んでしまったこと。
もう頭の中は今から有給休暇のことでいっぱいに…。
社会人モードになれるのか心配。

ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫)


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台湾への旅行が
「全然しゃべれるようになっていない自分」
を強く意識する結果になった旅行だったのに対して、

今回の旅行は
「意外としゃべれる自分」
を意識することができた旅行だった。

初めてあんなにシリアスな話題についても話し合うことができたし、
他の話題についてもけっこう深い内容について話せた。

壁をひとつ越えたような気がする。

しかしながら、「もっと話せるようになりたい」「もっと分かり合いたい」という欲求は強まり、また今回の旅行でも英語へのモチベーションは相当上がった。

仕事が始まってもうまいこと工夫をして英語力は磨いていきたい。

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韓国の競争社会はすさまじいらしい。
Jasonたちから聞いた話だが、いい会社に就職しようと思ったら1年間は就職留年をするのが当たり前なんだそうだ。一年間本気になって英語を学んだり、IT技術を学んだりしないと一流の会社に入るのは難しいのだ。
しかも、Jasonたちは韓国で5本の指に入る有名大学に行っているそうだ!!
そんな彼らたちでさえ就職の事情がかなり厳しいとは…。

イミョンバク大統領は経済界出身の大統領で、英語教育に非常に力を入れている。
英会話学校に行く人の割合はますます高くなり、TOEICなどの資格試験への意欲も高い。
超一流企業になると、英語が話せるのはもはや当たり前で、
三つの言語(中国語など)を話せる人も多いらしい。


また、Carrieは来年からオーストラリアの大学に通い、将来はオーストラリアに住みたいそうだ。
その理由というのが、韓国にいると受験競争、就職競争、結婚競争、育児競争…と果てしなく競争が続いて嫌気がさすからだと彼女は言っていた。

イミョンバク大統領の下で韓国は経済成長を目指す方向に大きく舵を切っていくのだろう。
それは裏を返せば、競争を促進する政策であり、Carrieのように競争だらけの息苦しい社会に嫌気がさす人を増やすことにもつながるのかもしれない。

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卒業を前に韓国を旅行してきた。
記憶が鮮明なうちに。

色々な場所を訪れてうまい飯もたらふく食ったけど、
街並みは日本にそっくりだった。
台湾でもそれは感じたけど、韓国の方がもっと日本に近い。
ハングルだらけの看板がなければ海外に来ていることを忘れそうだ。

この旅はなんといっても語学学校での友人であるJasonとCarrieとの再会が印象的だった。

Jasonはほとんど連絡とっていなかったのだけど、
電話してみたらその日飲めるとのこと。後から大学の後輩を連れてきてくれた。

彼らとは男四人でゲームとかアニメとか好みの女性などについて盛り上がりまくって、「あーやっぱり韓国人ていいな。てか日本人の男とそっくりだなー。」と感じた。
日本と似てる街並みと、日本人と似てる韓国人に囲まれて、
「韓国も日本も同じようなもんだ」という思いはさらに深まったのでした。


が、最後の夜はCarrieと会って、違った面をかなり感じることになった。

この子は変な日本語を覚えて笑わせてくる明るい子で、話しやすいクラスメイトだった。語学留学のときも公園で飲んで騒いだりした仲。

そのCarrieが喫茶店で話しているときに、ふと日本と韓国の歴史を話題にしかけて「私ったらごめんなさい。旅行者にする話じゃないわね。」と口をつぐんだ。

私は今まで外国人と話す際には、宗教、歴史といった話題には触れることを避けてきたのだが、ここは一歩踏み込んでみるべきとこだと思い、その後居酒屋で飲みながら日本をどう思ってるか話を聞いてみることにした。

彼女は色々と話してくれた。

毎年3月1日に韓国で放映されるテレビ番組のこと、
日本の植民地時代に韓国人がひどい差別を受けたこと、
Carrieも元々は日本が嫌いだったこと、
昨年Carrieが一人で東京に旅行に来たときにとても親切にしてくれた日本人女性のこと、
それがきっかけで一旦は日本が好きになったこと、
その後の語学学校では日本人が固まってばかりいたこと、
Are you Japanese? と聞きかけてCarrieが日本人でないとわかるとその後は一言も発さない日本人のこと、
愛想笑いを浮かべながら内心では何を考えているかわからない日本人のこと、
正直に言って、私のことを(いい意味で)特殊な日本人だと思っていること、
リアクションがうまくてかわいこぶる日本人の女の子のこと、
その一方で、独自の文化を持ち、経済的に先を行き、どこに行っても固まって団結している(ように見える)日本や日本人のことをうらやましくも思っていること。

彼女はこんな話をして申し訳ないとずっと謝っていたけど、
僕は彼女が正直に腹を割って話してくれたことが本当にうれしかったし、
楽しい話題ばかりを話している時は意識することのなかった韓国人と日本人の違いに気づかされた。

その後は、穏やかな雰囲気で色んな話題について話した。
僕は何でも正直に話そうと心がけたし、彼女をいっぱい笑わせることができたし、本当に楽しい時間を過ごせた。

彼女の中で、ちょっとでも日本への印象がよくなってるといいな。


台湾総統選・国民投票

韓国旅行のことを書きたいのだけど、
気になるニュースがあったのでそれを。


台湾総統選は、
国民党の馬英九氏が勝利して、8年ぶりに政権を奪回した。
馬氏は台湾独立を否定し、現状維持を主張して選挙に勝った。

また、同時に行われた国民投票では、
民進党が提案した「台湾」としての国連加盟と、
国民党が提案した「中華民国」としての国連加盟が両方とも50%の得票を得ることができずに不成立となった。

この結果だけを見ると、台湾人のアイデンティティが薄れてしまったように感じられるが、実際の話は少し異なるようである。

現に、自分を「中国人」と思っている人は6%を切り、
「中国人でもあり台湾人でもある」という人が4割程度で、
残りは自分を「台湾人」だと考えている。
(そういえば語学学校でもみんな I'm Taiwaneseと言っていた)

そして、実際には台湾人は本質的に中国本土の人間を嫌い、恐れている。
私の家庭教師の台湾人も、この前「来年は北京にオリンピック関係の通訳の仕事で行かなきゃいけないんだけど、本当いきたくないわー。毒とか入れられて殺されるかも!あーまじ怖い!本当に中国人憎いよ〜。」なんて言ってて驚いた。


それでも、対中融和路線の国民党が勝利したこの選挙の結果を見ると、
台湾経済は(たとえ本当は嫌いであっても)中国に頼るほかないと国民の多くが感じたんだろう。

民進党の陳水扁は台湾という国家としての独立と、国連への加盟を狙っていたが、
結果的に中国の機嫌を取り損ね、経済的に中国と交流することができず停滞してしまった。

この間、中国のGDPは世界で5位にまで躍進する一方で、台湾のGDPは16位から21位にまで後退した。

台湾の住民は、決してアイデンティティーを捨てたわけでもないが、
かといって中国と距離を置き続ける民進党にこのまま政治をまかせてはおけない。という複雑な心理の中で選択をした結果が今回の結果なのだろう。
難しい選択だったはずだ。

そういえばSgaliが「台湾人は政治にCrazyで、みんな毎日どっちの政党がいいのかそこらじゅうで討論してるのよ。時にはけんかになることもあるし、ほんとばかみたい!日本はあまり政治には関心ないの?うらやましいなー」と言っていたのは衝撃的だった。日本にとっては皮肉な話だ。